ふとした瞬間に、ふと思ったんだ。
「あぁ、私、人生の半分以上をこの部屋の中で過ごしてきたんだなぁ」って。
事務の仕事をして30年。
パソコンの画面越しに流れる季節を見るのが、なんだか急にもったいなくなって。
もっと外の空気を感じたい。
風に吹かれながら、
今までとは全然違う景色を見てみたい。
そんな思いがムクムクと湧いてきて、気づけば52歳で
「新米警備員」の制服を着ていた。
正直なところ、始める前はどこかで
「警備なら、自分にもできるだろう」
なんて簡単に考えていた部分もあったと思う。
でも、いざ現場に立ってみて、それは大きな間違いだったと気づかされた。
ただ立っているだけじゃないんだなぁ。
道行く人の安全を守って、車を誘導して。
そこには、思っていたよりもずっと深い世界があって。
まさに社会の「縁の下の力持ち」なんだって、肌で感じて、背筋が伸びる思いがした。
冬の風は冷たいけれど、なんだか体の中はすごく新鮮。
「あぁ、今、自分は外で働いてるんだ」っていう喜び。
それと同時に、自分の認識の甘さを痛感した、忘れられない初日。
これからこの場所で、新米警備員としての日々のあれこれを、
独り言のようにつぶやいていこうと思う。
不器用な再スタートだけど、まぁ、ぼちぼちやっていこうかな。

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